冷めても美味しい~本当に美味しい一杯は、時間が教えてくれます~ Vol.005
- 7月5日
- 読了時間: 3分
淹れたての美味しいコーヒー。
それは、たくさんあります。
でも私は、焙煎を続ける中で、
一つの疑問を持つようになりました。
「本当に美味しいコーヒーとは、どんな一杯なのだろう?」
淹れたては、
香りも豊かです。
湯気も立ちのぼります。
その瞬間は、
誰もが「美味しい♪」と感じます。
でも・・・
時間が経ち、
コーヒーが少しずつ冷めてきた時、
その一杯の本当の姿が見えてきます。
苦味だけが強く残るのか。
雑味が目立ってしまうのか。
それとも・・・
甘味やコク。
そして、
心地よい余韻が残るのか。
私は、
その違いを何度も確かめながら焙煎してきました。
実は・・・
私は毎日、
焙煎したコーヒーの味を確認し続けています。
淹れたてはもちろん。
時間の経過とともに、
味がどのように変化していくのか。
毎日テイスティングを重ねながら、
出来立てから8時間以上経過するまで、
何度も味を確かめています。
香りはどう変わるのか。
コクはどう変化するのか。
甘味は残っているのか。
雑味は出ていないか。
そして・・・
「冷めても美味しい。」
そう胸を張ってお届けできる一杯になっているか。
その最後の確認を、
毎日欠かさず続けています。
そして私は、
「冷めても美味しい一杯」は、
一つの技術だけで生まれるものではないと思っています。
良い豆との出会い。
一粒一粒を丁寧に選ぶハンドピック。
そして、
積み重ねてきた焙煎技術の引き出し。
この三つが三位一体となって、
初めて辿り着ける世界があります。
だから私は、
どれ一つ妥協することなく、
毎日の焙煎と向き合っています。
実は・・・
私は、
冷めたコーヒーほど、
ごまかしが利かないと思っています。
香りだけでは隠せません。
熱さでもごまかせません。
だからこそ、
その一杯の本当の実力が表れます。
目指しているのは、
派手な美味しさではありません。
飲み終えたあとも、
「あぁ、美味しかったな♪」
そう思っていただける一杯です。
時間が経っても、
最後の一口まで美味しい。
そんなコーヒーは、
毎日の暮らしにも、
そっと寄り添ってくれます。
家事の途中で少し冷めても。
仕事の合間に時間が空いても。
読書に夢中になっても。
慌てて飲み切る必要はありません。
いつものペースで、
ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
私は思います。
本当に価値のあるものは、
時間とともに魅力が増していくものではないでしょうか。
人も。
ご縁も。
そして、
コーヒーも。
強い印象は、
時とともに薄れる。
やさしい印象は、
時とともに深まっていく。
あいわ珈琲も、
飲み終えたあとに、
「また飲みたいな♪」
そう思っていただける、
やさしい一杯であり続けたいと思っています。
だから私は今日も、
「冷めても美味しい。」
その一杯を目指して、
一釜一釜、
心を込めて焙煎しています(^_-)-☆



